おはようございます!学猿です。

ここまで、投資・投機について自分で決められるようになる為に僕が最も大切だと思っている、期待値について書いてきました。

 

 

今日は、皆さんに最終テストを受けて貰いたいと思います。

 

ルール

 

今から説明するゲームにおいて、どれを選べば良いか?
またその選択理由を説明して下さい。

※以下、ゲームの説明

 

ここにルーレットがあります。

1.ルーレットには、0~99までの番号が振られた計100個の穴があります。

2.玉を一つ投げ入れ、7番の穴に入れば当たりで、それ以外の穴に入ったらハズレです。

3.投げ入れた玉は、次の玉を投げる前に取り出します(←ここ重要)

4.見事7番の穴に入ったあかつきには、一万円貰えます。

 

以上が基本的なルールです。

 

どのお店

 

次に、上記ゲームに参加するにあたり、3軒のお店があるとします。

 

A店は参加料として1,000円払うと、玉を10回投げ入れることが出来ます。

B店は参加料として1,000円払うと、玉を11回投げ入れることが出来ます。

C店は参加料として1,000円払うと、玉を9回投げ入れることが出来ます。

 

さてあなたなら、この3軒の中からどのお店でゲームに参加しますか?

 

確認

 

恐らく多くの方が、「B店」と答えられたのではないでしょうか?
計算は抜きにし、パッと見の感覚だけでもB店を選ぶことが出来たと思います。
そして、期待値の面から考えた場合、B店が最も期待値が高くなりますので、B店を選ぶことが正解です。

「学猿!バカにすんなよっ!」

という声が聞こえてきそうですが、考え方を確認しているだけですので、怒らないで下さいね。
では簡単に、期待値を考えてみましょう。

 

期待値

 

まずこのゲームの場合、当たる確率は1/100です。
100個の穴のうち、一つだけが当たりですからね。
そして、ルール説明3番の条件の為、当たる確率は常に1/100です。

これらを踏まえて、各店舗の期待値を見ていきましょう。

 

※A店

参加料1,000円を払うことで、10回玉を投げ入れることが出来るので、当たる確率となる100回投げ入れる為に必要な平均金額は10,000円です。
投資10,000円に対して、確率通りに収まった場合に貰える金額が10,000円なのでプラスマイナスゼロです。

A店の期待は100%ということになります。

長い目で見れば、お金が増えることも減ることもない数字です。

 

※B店

参加料1,000円を払うことで、11回玉を投げ入れることが出来るので、当たる確率となる100回投げ入れる為に必要な平均金額は約9,100円です。
投資約9,100円に対して、確率通りに収まった場合に貰える金額が10,000円なので、期待値がプラスです。

B店の期待は約109.9%ということになります。

長い目で見れば、お金が増える数字です。

 

※C店

参加料1,000円を払うことで、9回玉を投げ入れることが出来るので、当たる確率となる100回投げ入れる為に必要な平均金額は約11,100円です。
投資約11,100円に対して、確率通りに収まった場合に貰える金額が10,000円なので、期待値がマイナスです。

C店の期待は約90.1%ということになります。

長い目で見れば、お金が減る数字です。

 

参加するゲームの期待値を考える

 

このゲームを考える際、それほど計算しなくてもB店を選べた方は多いはずです。
それはルールが簡単で、数字も複雑ではないからです。

ここでは、期待値をキチンと計算しましょう!

と言いたい訳でありません。

以前にも書きましたが、期待値という考え方を知って頂き、お金を使ってお金を増やそうとするゲームに参加する際には、期待値の側面からまずは考えてみましょう!
と言いたいだけです。

こちらも先日書きましたが、ギャンブル嫌いの方で宝くじを買う方は結構いらっしゃると思います。
ですが宝くじって、お金を使ってお金を増やそうとするゲーム(クジ)ですよね?

「投資・投機・博打」

色々な言い方がありますが、それらと宝くじの何が違うのでしょうか?
個人的な考えですが、宝くじをどのタイプにカテゴライズするかと尋ねられたら、間違いなく「博打」だと答えます(当然根拠もありますし、説明も出来ます)

博打とはギャンブルのことです。
ギャンブルが嫌いな方で宝くじを買っている方は、自身の趣向と行動が矛盾していると言っても過言ではありません。

ただ、宝くじを買うことがダメだとは言っていません。
それは個人の自由にされれば良いことです。
そして、ギャンブルを嫌いな方が宝くじを買うことも、何もダメな訳ではありません。

ただし、宝くじがギャンブルであるという認識を持ち、その期待値を考慮した上で買っていますか?
ということです。

勿論、一撃で人生が変わる(良くも悪くも)可能性に賭けるというゲームが好きでたまらないのであれば、それは個人の自由なので何ら問題ありません。
ですがこのシリーズでは、投資・投機を行う/行わないを自分で決められるようになるのが目的です。

その第一歩が、「参加するゲームの期待値を考える」ということです。

宝くじを買っている皆さん。
一度、宝くじの期待値を考え(調べ)てみて下さいね。

つづく

 

 

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