おはようございます！学猿です。
前回はこのシリーズを書き始めるに至った、基本的な考えの部分について少し書きました。
もの凄くかいつまんで言えば、
「不当に騙される人の確率を減らしたい」
「お金について（特に投資や投機）について、自分でしっかり考えられるようになる人を増やしたい」
です。
特に、知識がないために、本来であれば回避できるであろう詐欺や詐欺まがいの被害に遭う人を少しでも減らしたいと思っています。
結構本気です。
人生お金が全てではありません。
でも、お金について騙される被害に遭ってしまったが為に、人生を大きく狂わせてしまう可能性があるのも事実です。
今回は、僕が少し後悔しているお話をしたいと思います。
借金生活
僕自身は、人生を狂わせてしまうような詐欺の被害に遭ったことはありません。
若い頃に、知識がないために訪問販売で無駄な物を買ってしまった経験はありますが、今振り返れば、少し高い社会勉強代だと割り切れます。
それとは別に、僕は若い頃に借金に苦しんだ経験があります。
金額や原因などの詳細は書きませんが、借金を背負ったのは自分の責任でした。
決して不幸な出来事などではなく、自分自身の考えと行動が巻き起こしたものでした。
その借金を全額返済した時、
「二度とこんなこと（借金の返済に追われるような生活）はしたくない！」
と、強く思いました。
ちなみに、僕がパチプロになったのは、この借金完済の少し前です。
「学猿！言ってることが滅茶苦茶やないかっ！」
という声が聞こえてきそうですし、そう仰る方の気持ちも十分理解出来ます。
本筋とは関係ありませんが、僕がパチプロになった時は、自分なりに勝算がありました。
それに、「一か月でもマイナスなら即引退」と決めていましたから、借金生活に逆戻りすることはなかったと思っています。
そのような経験から、僕はお金についてはある程度勉強してきました。
それ程詳しい訳ではありませんが、日常生活で困ることがないように、少しずつ知識を蓄えてきました。
知人のお話
前回、自分自身がいくら投資や投機に一切関わらないと決めていても、自分の身近な人が話を持ってきたり、その人が騙されて深い傷を負うことで、貴方にも何らかのダメージが降りかかる可能性があることについて書きました。
僕も、ほんの少しだけそのような経験があります。
お話の主人公は僕の知人。
「知人」という言葉しっくりくるぐらいの距離感の方です。
四半世紀以上前に少し仲良くしていて、そこから何十年も会っておらず、そして、今も再会はしていません。
ただ、その知人が数千万円の損失を出したと耳にしました。
詳細は分からないのですが、お金を賭けたのは、
「暗号通貨」
一般的には、「仮想通貨」と言った方がイメージがつきやすいかもしれません。
この暗号通貨に投資し、巨額の損失を出してしまったとのことでした。
このことが原因で結婚されていた相手とは離婚。
今現在借金の返済に追われているかどうかは分かりませんが、数千万円という大きなお金を失ったことは事実のようでした。
話し合いなさい！
僕とこの知人との人間関係はそれ程深くありません。
ですが、この知人に近しい人物は、僕の大事な人だったりします。
この僕の大事な人に金銭的なダメージはありませんが、やはり大きなお金を失った人のことを慮り、憂いている様子は見て取れました。
このやや間接的な出来事でさえ、僕にとっては結構ショックなことでした。
どうあがいても無理なことは承知ですが、僕が少しでもその知人と話すことが出来る環境だったら・・・
何かアドバイスを送れる状況だったら・・・
ひょっとすると、この残念な出来事を回避することが出来ていたかもしません。
勿論、僕が話を聞いたところで、そして僕がアドバイスしたところで結果は変わらない可能性の方が高いのでしょうが、それでも「もし・・・」と、思ってしまいます。
このお話の一番残念なポイントは、夫婦という人生を共に歩んでいくパートナーと、しっかり話し合いが出来ていなかったことです。
数千万ものお金を投資するのです。
一人で考えて、一人で決めるのはおかしくないでしょうか？
5、6万するちょっと高級な品物を黙って買うのとは訳が違います。
友人に言わなくても、家族には相談するのが道理ではないでしょうか？
「パートナーに黙って家を買ってくる」
全くいないとは言いませんが、かなり稀だと思います。
ですが、黙って数千万円を暗号通貨に投資するという行為は、それとあまり変わりません。
この話を読んでいる皆さん。
他人事だとは思わないで下さい。
初めは小さなお金だったものが、次第に大きな金額になることはよくある話です。
そもそも、初めからいきなり数千万円ものお金を一気に賭ける人は極めて少ないです。
僕はこのシリーズで、合理的に考えること、その為に必要最低限の知識を皆さんに伝えたいと思っています。
しかしながら、読んでいてよく分からないという方、数字が少しでも出ると嫌いう方もいらっしゃると思います。
そんな貴方にこれだけは守って欲しいことがあります。
「自分にとって大金だと思うお金を動かす際には、必ず、貴方の大切な人に相談して下さい！」
もう一度言いますよ、「必ず、絶対、確実に相談してから決めて下さい！」
家を買う、車を買う、商売を始める、投資を始める・・・人生に大きなインパクトを残す可能性がある時は、貴方の大切な人と必ず話し合って下さい。
そもそも我々日本人は、お金の話をすることが悪いことだと思い込み過ぎです。
お金は人生を左右する大きな要素の一つです。
ですので、しっかりと話す必要があるテーマなのです。
大切な相手としっかり話し合って決めた結果であれば、その選択が悪い方に出たとしても、それはそれで納得出来る部分があるはずです。
やれ期待値だ、やれ大数の法則だ、やれ控除率だ、そんな話は理解出来なくても、
「貴方の大切な人と、しっかりとお金について話し合いなさい！」
これは実践頂けるでしょ？
その際に、正しい知識を元に話し合いが出来れば、それがベストです。
このシリーズはあまり読まれていませんが、残しておくことで、いつか何処かの誰かの役に立つと信じて、この後も書き進めていきます。
つづく
