おはようございます!学猿です。

前回は、JLPTの試験全体について調べてみました。

 

 

今回からは、各級の試験問題について調べていきます。

初回の今回は、まずはN5からです。

 

認定の目安

 

JLPTは資格試験ですので、合否があります(JLPTでは認定と言っています)
各級において目安が書かれていますので、以下引用します。

 

基本的な日本語をある程度理解することができる

読む
ひらがなやカタカナ、日常生活で用いられる基本的な漢字で書かれた定型的な語句や文、文章を読んで理解することができる。

聞く
教室や、身の回りなど、日常生活の中でもよく出会う場面で、ゆっくり話される短い会話であれば、必要な情報を聞き取ることができる。

 

※本来はルビが振られていますが、このブログで省いています

 

N5

 

JLPT(日本語能力試験)は、N1~N5までの5段階に分かれており、一番易しいのがN5です。
まずは、そのN5から問題を確認していきます。

問題は、JLPT公式サイトに記載されている問題例を参考にしていきます。

N5は初級者の中でも、最も日本語に慣れていない方を想定していますので、問題文の多くがひらがなとカタカナで書かれているのが特徴です。
問題文に出てくる漢字には、全てふりがなが振られています。

また、問題文は「分かち書き」と言って、言葉の区切りで空白が入る書き方になっており、初級者に読みやすくなっています。

(例 わたしは デパートに つとめて います)

 

言語知識 文法・語彙

 

まずは言語知識の文法・語彙の問題から。

最初は日常生活でも頻繁に使い、かつ、簡単な漢字の読み書きが出題されています。
漢字の他にも、問題文がひらがなで、選択肢の中からカタカナを選ぶ問題もありました。

続いては文法穴埋め問題。
文や絵で描写されている内容について、正しい動詞や形容詞を選ぶ問題でした。

お次は言い換え問題。
同じ意味になる言葉を選ぶ問題です。

ここでは「語彙」と分類されているだけあり、基本的な漢字の読み書きを知っているか?
同じような意味になる言葉を知っているか?

という点について問われていました。
レベル感としては、日本の小学中学年の児童であれば答えらえれる範疇だと思います。

 

言語知識 文法・読解

 

同じく「言語知識 文法」ですが、続いては助詞の選択、動詞の活用の問題が出題されていました。

助詞の選択は日本語を学ぶ上で難関の一つですが、ここは本当に基本的な問題が出題されるようです。
ただ、我々日本人にとっては簡単でも、海外の方にとってはやはり難しいでしょう。

お次は、文章の並び替えというか、文章作成の問題でした。

問題例としては、

A.「〇△★□か。」
B.「やまださんです」

選択肢 1.です 2.は 3.あの人 4.だれ

★に入るのは何番ですか?

上記のような問題でした。
先ほどまでの問題よりもは随分と難易度が上がっています。

基本的な文章の作成を求められていますね。

続いては、ある程度の長さがある文章の空欄を埋める問題。
選択肢には、動詞の活用、接続詞、現在or過去?、肯定文or否定文などがありました。

この設問の後半から読解の問題が出てきました。
問題文を読み、その意味を正確に捉えないと答えられない問題です。

ここでもまた一気に難易度が上がります。
「読解」という名の通り、文章を読み解く力が求めれます。

時間制限がある場面だと、日本人でも間違える人が出てくる可能性があるかもしれません。
そう感じる問題もありました。

 

聴解

 

「聴解」も読んで字のごとく、聴いて解く問題です。
基本的には絵をみながら日本語文を聴き、答えとなる番号を選択します。

問題文を読む速度はそれ程早くはありませんが、不自然な程遅い訳でもありません。
問題の難易度自体は、読解に比べると易しいと思いますが、読解よりも集中力が必要となります。

個人的には、問題文が始まる前とタイムリミットを知らせる音が、去年僕が受験した、日本語教育能力検定試験と同じだったので少々嫌な記憶が蘇りました。

聴解問題、本当に苦手だったんです(苦笑)

 

まとめ

 

問題文を見た感想としては、

「N5と言っても、案外難しいんだな」

です。

全体的なレベル感としては、小学3~4年生であれば問題なく解けるイメージですが、、大人の日本語ネイティブが100人集まったとしても、全員が100点を取れるとは思えない問題でした。

まずはN5の問題見ることで、出題される問題のイメージは持てました。
次回はN4の問題を確認します。

つづく

 

 

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