おはようございます!学猿(gakuzaru・がくざる)です。
今日も新しい大阪弁を覚えていきましょう!
前回のことば↓
えらい(ERAI)
今日の大阪弁は、
「えらい」
です。
「えらい」は、日本語としてよく使われます。
一般的(いっぱんてき・generally)に使うと、
「地位(ちい)や身分(みぶん)が高い人」
「これまで行ってきた行為(こうい)がすぐれた人」
など、すごい人・社会的地位が高い人(例えば会社の社長)など良い意味で使われます。
漢字で書くと「偉い(えらい)」となり、この漢字を使った「偉人(いじん)」という言葉もあります。
「偉人」は、すぐれた結果を残した人、成し遂げた(なしとげた)人のことです。
意味(meaning)
しかし大阪弁では、違う意味があります。
使い方は大きく分けて3つ。
一つめは、
「とても」・「すごく」≒ very
二つめは、
「疲れた」・「疲れている」≒ tired
三つめは、
「大変」≒ hard
同じ「えらい」という言葉でも、三つも意味があります。
これらに加えて、標準語で使う通常の意味もあるので、なかなか手ごわい言葉です(苦笑)
例(example)
まずは、「とても」・「すごく」≒ veryの意味で使う例文から。
例1
「おっ!新しいクツ買ったん?エライ格好(かっこう)ええやん!」
(おっ!新しいクツを買ったの?すごく格好いいね!)
例2 お父さんがこどもに
「算数(さんすう)のテスト100点やないかっ!えらい頑張ったな!」
(算数のテスト100点だったんだね!すごく頑張ったね!)
次は、「疲れた」・「疲れている」≒ tiredの意味で使う例文です。
例3
「昨日残業(ざんぎょう)で11時まで仕事やってん。めっちゃえらかったわ」
(昨日残業で11時まで仕事だったの。とても疲れたよ)
※この場合、「とても」という意味は「めっちゃ」を使い、「えらかった」と、「えらい」を大変だったという、過去形(かこけい)で使っています
例4
「昨日徹夜(てつや=寝ていないこと)で試験勉強してん。せやからめっちゃえらいわ」
(昨日徹夜で試験勉強したの。だからとても疲れているの)
最後は「大変」≒ hardの意味で使う例文です。
例5
「え~!まだ3周も走るん?めっちゃえらいやん」
(え~!まだ3周も走るの?とても大変だ)
例6 話している人が大変そうに
「えらいこっちゃ!」
(大変だ!)
使ってみて
いかがだったでしょうか?
使い方が色々とあって、覚えるのが「えらい」(ここでは大変の意味)かもしれませんね。
でもこの「えらい」は、とても良く使われる言葉なので、是非、使いこなせるようになって下さいね!
ではまた次回、別のことばを勉強しましょう!