おはようございます!学猿です。
前回は面接の帰り道に、古い友人であるM先輩のことを思い出したところまでを書きました。
今回はその続きです。
人生最後の転職
面接の時に自分で言った一言をキッカケに、M先輩のことを思い出したました。
その言葉は、
「コレが人生最後の転職だと思っているので」
でした。
面接して下さった社長から、
「ウチは若い人が多いし、自分より年下の上司から色々指導されますが、上手くやっていけますか?」
「営業職なので、数字を出す、結果を出すことを強く求めますが、やっていけますか?」
という質問に対して出た言葉が、
「コレが人生最後の転職だと思っているので、出来る出来ないではなく、覚悟をもって取り組みます」
でした。
面接の時は、どんな状況であれ、精一杯取り組むことを伝えようと思い出た言葉でした。
質問の内容は想定出来るものでしたが、別に用意していた言葉ではありません。
その場でとっさに口をついて出た言葉です。
僕は、この自分の口から出た言葉を、帰りの電車の中で何度も思い出しました。
分からないけれど
言葉通り、人生最後の転職なるかどうかは分かりません。
先のことは分からないですし、僕たちの世代は、年金の受給年齢が70歳程度になっている可能性は十分にあります。
ですので、僕の年齢でさえ、まだ20年近くは現役世代として働いてる確率が十分あります。
それに、入社した会社が安泰だとは限りません。
中途半端な年齢で倒産してしまい、また仕事を探す必要が出てくる可能性もあります。
そう考えれば、本当に最後の転職になるかどうかは分かりません。
ですが、僕自身の気持ちとして、「人生最後の転職活動」だと思っているのだな?と、自分の言葉で気づきました。
最後の仕事なら
自分で「人生最後の転職になるかもしれない」と思った時に、頭の中にパッと思い描かれたのが、M先輩のことでした。
M先輩自身のこと
M先輩の身体のこと
M先輩のご家族のこと
退職時に声をかけてくれていたこと
・・・電車に乗りながら、これらのことが頭の中を駆け巡りました。
そして、ある気持ちが芽生えます。
それは、
「人生最後の仕事なら、M先輩と一緒に働きたい!」
でした。
今の気持ちを
半年前に声をかけてくれた時には、友人と一緒に仕事をすることに抵抗がありました。
友人関係が壊れる可能性を懸念したからです。
ですが、今は気持ちが全く違います。
自分自身の気持ちとして、先輩と一緒に働きたいと思っています。
それに先輩を助けたいという気持ちもありました。
この面接の一か月ほど前、先輩の体調がまた少し悪くなり、入院していたことを聞いていたからです。
僕に何が出来るかは分かりません。
もし先輩の会社で働くことになっても、50歳を目前に控えているオジサンが、何も知らない未経験の業界で仕事をすることになるのです。
全く役に立たないどころか、お荷物になる可能性もあります。
しかし、色々と頭で考えていても何も始まりません。
僕は自分の今の気持ちを、そのまま先輩に伝えることにしました。
つづく