おはようございます!学猿です。
前回は、まだ完全に固まり切っていない登録日本語教員の資格取得について、現時点で無駄にならない準備ついて書きました。
今回は、国家資格となったことで、宙に浮いた状態になってしまいそうな、日本語教育能力検定試験の今後について考察していきます。
前回の記事↓
有資格者
日本語教師界隈には、今回の国家資格誕生までにはいわゆる「有資格者」という存在がありました。
それは、
①4年制大学若しくは大学院で、日本語教育を主専攻若しくは副専攻を修了
②4年制大学卒業(学士を取得)+文化庁認定の420時間の「日本語教師養成講座」を修了
③日本語教育能力検定試験に合格
以上、①~③の「いずれか」の条件を満たしていることで、有資格者として認められていました。
今回の登録日本語教員の資格については、このうち②+③を満たしていれば、国家資格取得となるイメージです。
(実際いは異なりますが、大枠のイメージとして)
この中の「③日本語教育能力検定試験」については、新たに「日本語教員試験」が実施されることから、今後かなり微妙な立ち位置になることが予想されます。
日本語教育能力検定試験
2024年は10月に、日本語教育能力検定試験が実施されます。
そして11月に、日本語教員試験が実施されます。
国家資格の資格取得の為に受からなくてはならないのは「日本語教員試験」の方です。
日本語教育能力検定試験は民間の試験ですので、合格しておく必要ありません。
勿論、これまでに日本語教育能力検定試験を合格している方には、経過措置期間内であれば、日本語教員試験を受ける必要がないという特典があります。
ですが、今まさにゼロから日本語教員を目指す方にとっては、日本語教育能力検定試験は必須ではなくなります。
存続できるか?
しかも必須ではなくなった日本語教育能力検定試験の方が、今後実施される予定の日本語教員試験より難しい試験である可能性が極めて高い状況です。
このような状況になってしまっては、わざわざ苦労して日本語教育能力検定試験の合格を目指すメリットがありません。
必然的に、日本語教育能力検定試験の受験者は大きく減少する可能性が高くなります。
受験者が減ってしまっては、民間資格試験としては、収益的な問題から継続実施が難しくなるかもしれません。
諸々考えると、今後の日本語教育能力検定試験存続は結構危ないのでは?と予想することが出来ます。
チャレンジ
しかしながら、少なくとも日本語教育能力検定試験が今年は実施されます。
恐らく、来年も行われると思われます。
では、今後登録日本語教員の資格取得を目指す方はどうすれば良いか?
これは完全に僕個人の考えですが、
「もし余裕があるならチャレンジしてみるのが良い」
です。
闇雲に絶対合格を目指す必要はないと思います。
ガムシャラに試験対策をする必要もないと思います。
ですが、ある程度条件が許すのであれば、日本語教育能力検定試験の受験を一考する価値はあると思っています。
次回は、その理由を説明します。
まとめ
・日本語教育能力検定試験合格は必須ではない
・日本語教員試験合格で国家資格取得の条件の一つはクリアされる
・今後、日本語教育能力検定試験はなくなるかも?
・でも、条件・状況が許すのであれば、日本語教育能力検定試験受験は一考の価値あり
※このブログ記事は、学猿が調べて汲み取った内容及び、個人的見解が含まれています
正確な情報を知りたい方は、必ず一次情報である文化庁の発表内容を確認して下さい
つづく