おはようございます!学猿です。
前回は、宙に浮いた感がある日本語教育能力検定試験を受けるべき理由として、三点挙げました。
ですが、何事にも表があれば裏があり、プラスがあればマイナスがあるものです。
今回はマイナス点について考えていきます。
前回の記事↓
三つの理由
前回、日本語教育能力検定試験を受けてみても良いと考える理由として、
①試験に慣れる
②楽に感じられる
③値打ちが上がる可能性
の三点を挙げました。
逆に、受けることによるマイナス点も、三点あると考えています。
それが、
①費用がかかる
②時間がかかる
③戸惑う可能性がある
です。
①費用がかかる
一つ目の理由は、
「費用がかかる」
です。
日本語教育能力検定試験を受験する為には、約17,000円の費用がかかります。
これが高いか安いかは人によるでしょうが、「これは安い!この金額ならとりあえず受けておくか」という方はかなり少ないのではないでしょうか?
その上、試験会場がかなり遠くなる方もいらっしゃいます。
場合によっては、前日に試験会場近くに宿泊しておいて、当日受験する必要がある方もいらっしゃるかもしれません。
そうなると、受験費用+交通費+(場合によっては)宿泊費と、かなりの出費になってしまいます。
この試験に合格することが国家資格取得の必須条件ではなく、ただ試験に慣れたり、先に難しい試験を受けておくことが目的だとすると、金銭的な負担とバランスが取れないかもしれません。
当然人によって住んでいる場所や、状況、金銭的事情は異なるので一概には言えませんが、それなりの費用がかかる点は、マイナス要素としては小さくないでしょう。
②時間がかかる
二つ目の理由は、
「時間がかかる」
です。
先ほども書いた通り、試験を受ける為に宿泊する必要がある人も出てくるほど日本語教育能力検定試験の試験会場は少ないです。
僕も令和4年度に同試験を受けました。
僕は大阪在住ですが、試験は兵庫県で行われました。
朝早くから家を出て半日がかりの試験を受けたので、その日は丸々試験だけの為に使うことになりました。
行き帰りの時間や前日に宿泊するとしても、それらの時間を本番の日本語教員試験の対策に使うことは出来ます。
加えて、より難しい試験を受けることがプラスに働く可能性があることは、前回書いた通りです。
とは言え、本番を約一か月後に控えている状況で多くの時間を本番ではない試験を受験する為に使うことには、抵抗がある人もいるのではないでしょうか?
これも人によりますが、試験会場かなり遠方であれば、体力的な問題が生じる方もいらっしゃるかもしれません。
短期間に遠方での受験を複数回行うことが、時間的、体力的に難しい人にとっては、かなりのマイナス要素でしょう。
③戸惑う可能性がある
三つ目の理由は、
「戸惑う可能性がある」
です。
これは、前回書いた「①試験に慣れる&②楽に感じられる」と相反する考え方ですが、本番の試験と形式が違うことで戸惑う可能性があります。
日本語教員試験がまだ一度も行われていない為何とも言えませんが、直前に受けた日本語教育能力検定試験と、その試験の進め方が大きく異なってしまった場合、「慣れ」よりも、経験してしまったことで生まれる「こうだろう」という予想から乖離してしまう「戸惑い」が上回る可能性は否定できません。
この辺りは実際に試験が行われてみないと分かりませんし、個々の性格にもよると思うので一概には言えないのですが、マイナス要素の一つとして考えておいても良いでしょう。
ただこの点については、個人的には「試験慣れ」のメリットの方が大きいのでは?と思います。
まとめ
・日本語教育能力検定試験受験には、マイナス要素もある
・理由①費用がかかる
・理由②時間がかかる
・理由③戸惑う可能性がある
最終的にはどちらを選択するにせよ、ご自身の判断が正解です。
熟慮の上、受験するかどうか決めて頂ければと思います。
次回は最後として、経過措置組についてサラっとだけ書いておきます。
※このブログ記事は、学猿が調べて汲み取った内容及び、個人的見解が含まれています
正確な情報を知りたい方は、必ず一次情報である文化庁の発表内容を確認して下さい
つづく