おはようございます!学猿です。
先日、小学生が同級生から93万円をだまし取る事件がありました。
何とも言えない悲しい事件ですが、この騙された子のお父様は、「自分たちが君(騙された子供)にきちんとお金の教育をしていなかった」ことを謝ったそうです。
「お金の教育」「お金に対する知識」
我々大人からしっかりやっていきましょう!
前回の記事↓
③失敗した時の損失は、最大どの程度なのか?
前回お話した、「②どの程度の利益が見込めるのか?」
この中で「相場(大体の目安となる金額や価値)からかけ離れている場合は、怪しんだ方が良い」と書きました。
これと対になるというか、セットで確認しておきたいポイントが、今回のテーマ、
「③失敗した時の損失は、最大どの程度なのか?」
です。
表裏一体
基本的に投資やギャンブルにおいては、儲かる可能性と損失を出す可能性は表裏一体の関係にあります。
簡単な言葉で言えば、
「めっちゃ儲かる可能性があるのであれば、めっちゃ損をする可能性がある」
「あまり儲からないのであれば、損失の量もそこまで大きくない」
です。
この原則から大きく外れていると、詐欺や詐欺まがいである可能性がグンッと高まります。
大きく儲かるけどあまりを損しない
まず原則がズレる一つ目のパターンとしては、
「大きく儲かるけどあまり損しない」
が、あります。
勝つときはめちゃくちゃ儲かるけど、負ける時はそこまでダメージを負わない。
コレ、成立すると思いますか?
感情的な話であればいざ知らず、数字の世界、お金の世界では成り立たない話です。
このパターンの場合は、ほぼ十中八九詐欺案件でしょう。
「いや学猿よ、お前が散々否定してきた宝くじは、それこそ少額で一攫千金可能性があるやないかっ!」
そんな声も聞こえてきそうです。
確かに、数千円が億に化ける可能性が宝くじにはあります。
ですが、宝くじの場合はその的中率が恐ろしく低いのは皆さんご存じの通りです。
数人の億万長者を生み出す為に、それこそ何百万人、何千万人の負けたお金が回されているのです。
一人あたりの損失はそこまで大きくなくとも、「膨大な負けた人間」を生み出すことにより、夢の億万長者を誕生させるのが宝くじです。
「めっちゃ儲かる可能性がある、だからめっちゃ損をする可能性もある」
この「めっちゃ損する可能性」を、一人ではなく、めっちゃ多くの人数でまかなうことで、宝くじは成立しています。
当然ながら、宝くじは詐欺などではありません。
そうではなく、例えば数万円、数十万円の投資で、数千万、時には億に手が届く可能性がある投資・・・こんな投資話であれば、問答無用で止めてあげて下さい(話を聞き終わった後にね)
そして、この法則は「金額の大きさ」だけなく、「確率」にも反映されます。
簡単に言えば、「勝つ確率はめっちゃ高いけど、負ける確率はめっちゃ低いorない」です。
これもほぼ成立しません。
唯一成立するのは、勝率が98%で一回の利益は100円。
だけど、2%の確率で負けた時は損失額が10,000円。
みいなゲームだけです。
これならゲームとしては成り立ちます。
まぁ期待値はマイナスなので、やればやるだけ負けますが、詐欺とは言えません。
この辺の細かい数字は気にしなくても構わないので、その投資話が、
「どう考えてもバランスが悪すぎる」
そう感じられるのであれば、避けた方が賢明です。
今回の話では、「あなたの大切な人が投資話をしている」前提ですので、このポイントにひっかかるのであれば、この点をキチンと話して止めてあげて下さい。
つづく