おはようございます!学猿です。

先日、三回目となるオンラインレッスンを行いましたので、レポートいたします。

 

 

事前情報なし

 

今回の生徒さんですが、事前情報がほとんど得られませんでした。

生徒さんのプロフィール欄を見ても、「日本在住・日本語=日常会話程度」とあるだけで、どちらの国の出身の方か分かりませんでした。
お名前からは男性か女性か分からず、生徒さんについて、ほぼ何も分かりませんでした。

事前の連絡で、「話したいテーマがあれば、教えて下さいね」と、伝えましたが、「考えておきます」と、お返事を頂いただけで、そのまま当日を迎えました。

当初僕は、今回の生徒さんは日本人ではないか?と考えていました。
根拠は二つ。

一つ目は、先日、「学猿からの招待状」と題して、「僕のカフェトークに遊びにきませんか?こんなレッスンを提供しますっ!」という記事を書いていたこと。
その記事をご覧頂いた方から、もしかしたらリクエストが入ったのかも?と、思いました。
日本語が日常会話程度となっているのも、僕を驚かす目的かな?と、変に深読みをしました。

二つ目は、生徒さんからの「よろしくお願いいたします」が、「宜しくお願い致します」と、フルで漢字変換されていたこと。
ここまで全てを漢字変換する外国の方がいらっしゃるのかな?と、疑問に思ったので、日本人ではないか?と、予想しました。

色々と考えてみても、結局は生徒さんと話してみないと分かりませんので、事前準備は、前回同様のスタイルでいくことにしました。

 

思わぬ展開

 

レッスンの時間になり生徒さんと顔を合わすと、僕の予想は大ハズレであることが分かりました。
今回の生徒さんは中国出身、日本在住の女性の方でした(フル漢字変換も納得)

日本人を予想していたので若干戸惑いましたが、すぐに切り替えてレッスンの開始です!

まずは挨拶を済ませて、お名前の確認。
それから定番の、「何か話したいテーマはありますか?」と、僕から質問です。

すると予想外の返事が返ってきました。
それは、

「先生にお願いがあります。同僚との会話を録音したものがあるのですが聞いてくれません?何を話しているのか分からないんです・・・」

でした。

思わぬ展開にまたまた一瞬戸惑いましたが、すぐに切り替えて、「勿論です!」と答えて、音声を聞かせて貰いました。

ここで詳しい内容は書けませんが、日本人のネイティブが聞けば内容は理解出来るものでした。
しかしながら、少し独特の表現というか、単語の使い方の部分でニュアンスが分かりにくい点がある会話だと思いました。

今回の生徒さんは、同僚との休憩時間での何気ない会話が聞き取れない(意味が理解できない)為、自分のリスニング力が低いと考えて、悩んでおられました。

 

アドバイス

 

生徒さんの話す日本語はかなり流暢で、CEFRの基準に照らせば、B1は確実で、B2にも届くかな?というほど、ハイレベルなものでした。
その点も踏まえて、僕なりにアドバイスをしました。

まず、録音された音声の会話文の内容をお伝えし、伝わりにくい表現や単語の意味を、口頭とチャットボックスを使って説明しました。
それから、今回の会話が聞き取れなかったのは、リスニング力が弱い訳ではなく、日本語独特の表現や文化背景の違いからくるものだと伝えました。

その上で、リスニング力を鍛えたいのであれば、日本の映画やドラマを観ることをお勧めしました。

この生徒さんは、現在日本の企業で働いており、業務に関わる日本語には不便を感じないレベルでしたので、同僚との雑談や、ビジネスシーンでの独特な言い回しなどを沢山聞いて、知ることが、理解力のUP(リスニング力のUP)に繋がると考えました。
ですので、アニメよりも、ドラマの方が良いと考えました。

また、カフェトークを使ったレッスン以外にも、教科書を使って独学での勉強も続けているとの事でしたが、「教科書は面白くないし、実際に役立つ事が少ない」と仰っていましたので、「教科書を使った勉強は、今はしなくても良い」と伝えました。

本人が「面白くない」と思っていることを、無理に続ける必要はありません。
今はリスニングや文章理解を鍛えたいと思っているのですから、なおさらです。

興味のある映画やドラマがなければ、カフェトークで色々な日本人の先生と話して、気に入った先生と沢山話す方が、よっぽど役立つとも伝えました。

僕のアドバイスが的確かどうかは分かりませんが、僕なりに真剣に考えて、生徒さんにアドバイスをさせて頂きました。

 

英語学習をしていて良かった

 

今回のレッスンでは、初めて、「少し講師らしいことをしたな」と思いました。
正解か不正解かは分かりませんが、生徒さんの悩みに対するアドバイスを、自分の頭で考えて答えることが出来ました。

今回のレッスンを終えて、

「英語学習をしていて良かった」

と、思いました。

レッスンの最中に英語を使う場面はほとんどありませんでしたが、自分が第二言語を学んできたことで、生徒さんが悩んでいるポイントに共感することが出来ました。
実際に、「僕も英語学習をしているから、リスニングが伸びない(と感じる)悩みはよく分かります」と伝えると、生徒さんは凄く嬉しそうな、ホッとしたような表情をされていました。

自身三回目となった今回のレッスンは、ほんの少しだけ、「日本語講師っぽく」なれた気がするレッスンでした(笑)

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