おはようございます!学猿です。

先日Cafetalkのオンラインレッスンで、凄い学習者さんと出会いました!
皆に聞いて貰いたいので、ブログ記事にさせて貰います。

 

Sさん

 

先日出会った「凄い学習者さん」のお名前は、Sさん。

海外在住の女性で、年齢は恐らく20代(確認はしていません)。
笑顔が可愛らしい、とてもチャーミングな女性です。
わざわざ、「海外在住」と書いたのは、万が一にも彼女の身バレをしない為です。

Sさんからのリクエストは今回が初めて。
レッスン内容はフリートークを選択して頂きました。

 

予想

 

レッスン前から、Sさんはかなり日本語が出来るのでは?
と、思っていました。

理由はリクエスト時のコメント。
書かれている日本語が正確であり、また言い回しも完璧でした。

「Sと申します」
「よろしくお願いいたします」

と、日本人なら当たり前に書けるでしょうが、外国の方には少しハードルが高い文章です。
定型文からコピペした可能性もありますが、コメントに「大学院で日本語を勉強された」と書かれていたので、かなりのレベルであると予想しました。

 

トリリンガル

 

レッスンが始まると、僕の予想が正しかったことがすぐに証明されました。

Sさんの日本語はとても流暢で、発音もキレイでした。
特に驚いたのは、そのスピード。
日本語が淀みなく、矢継ぎ早に出てきます。
話すのが苦手な日本人よりも、よほど日本語で話すのが上手です。

単語が分からなくて少し詰まることはありますが、そんなものは日本語ネイティブスピーカーにだってあります。
これまでにも、日本語がネイティブレベルの生徒さんにお会いしたことはありますが、今回のSさんはその中でもピカイチの日本語力でした。

Sさんの凄さは日本語力だけではありません。
その経歴がまた凄かったのです。

Sさんは中国語圏の生まれでした。
当然、中国語はネイティブです。

そして、10代に海外に移住。
そこは現在も住んでいる国ですが、公用語は英語。
ですので、英語も堪能です。

ということは、Sさんは既にトリリンガルなのです!

母語の習得はさておき。
英語を習得したのも、10代中ごろ以降ですので、いわゆる幼少のころに自然に見つけられる年齢は超えています。
日本語にいたっては、大学院に入ってから勉強し始めたとのことなので、完全に大人になってから身につけています。

ちなみに英語は、生活の中で自然と覚えていったそうです。
この辺りは、若くてまだ頭の中が柔軟だったことが関係しているかもしれません。

 

面白い

 

Sさんの凄さは他にもあります。

これは「凄い」というよりも、「面白い」と思ったことですが、Sさんが日本語を学び始めたのは、大学時代に友人から勧められたからだそうです。

「日本語の授業が面白いから、Sも受けてみなよ!」

そんなノリから入ったそうです。

僕はCafetalkでも、HiNativeでも、日本語の学習者さんにはそのキッカケや、日本or日本語の好きなところを訊ねますが、Sさんからの答えは、

「日本語の文法が好きです」

という答えが返ってきました!
この回答は初めてだったので、思わず「凄い!とても面白い理由だね!」と声が出ました。

アニメやドラマ、歌や食文化、神社仏閣などではなく、「文法が好き」という理由は、僕にとって大変興味深いものでした。
ちなみに、「日本の文化の中で好きになったものはありますか?」と聞いたところ、

「日本人の真面目で何事にも真剣に取り組む姿勢」

という答えでした。

日本語を学んでから日本に興味を持ち、一番好きになった点が「人そのもの」だった点も、とても面白く感じました。

 

凄いキャリア

 

最後にSさんの凄いと思ったところは、その経歴。

Sさんは生まれた国から10代の時に他国に移住。
その後大学に進学する際には、また他国の大学に。
この時ネイティブの英語に触れたたことで、英語もネイティブレベルに。

その後大学院に進学し、日本語を勉強。
大人になってから学び始めたにも関わらず、ほぼネイティブレベルの日本語力を獲得。

そして現在は、在住する国の政府に雇われて、テクノロジー関係の研究、開発に携わっています。

いやぁ、凄い経歴です。
こんな経歴を持っている人と話したことは、対日本人でもありません。

インターネットが発達していない時代なら、元パチプロが交わることが絶対になかったキャリアの持ち主です。

 

到達可能

 

今回のレッスンで一番印象に残っているのは、

「大人になってから言語習得に挑戦しても、ネイティブに近いレベルまで到達することは可能」

ということです。
今回Sさんと話して、改めて強く思いました。

僕の英語学習の道はまだまだ遠く長いものでしょうが、諦めずにトライし続けたいと思います。

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