おはようございます!学猿です。
前回は、JLPTのN5の試験問題について調べてみました。
今回はN4の問題を確認していきます。
認定の目安
JLPTは資格試験ですので、合否があります(JLPTでは認定と言っています)
各級において目安が書かれていますので、以下引用します。
読む
基本的な語彙や漢字を使って書かれた日常生活の中でも身近な話題の文章を、読んで理解することができる。
聞く
日常的な場面で、ややゆっくりと話される会話であれば、内容がほぼ理解できる
※本来はルビが振られていますが、このブログで省いています
読みの方では、N5と違い、「定型文」ではなく「身近な話題」というキーワードが追加されています。
聞くの方では、「内容がほぼ理解できる」という言葉が使われています。
必要な情報を聞き取れれば良かったN5と比べると、当たり前ですがハードルがグンッと上がっていそうです。
漢字の読み・書き
N5と比べて、出題形式に変更はありません。
まずは漢字の読みです。
N5では、「新しい」「電気」といった言葉が例題として出題されていました。
N4では、「通って」「医学」などが例題として出題されていました。
物凄く一気にレベルが上がった感じは受けませんが、促音である小さな「っ」が漢字と繋がっている。
それと「医学」という、少し専門的な言葉が出てきていますね。
続いて漢字・カタカナの書き(と言っても選択式)ですが、
N5では、「そと」「ほてる」といった言葉が例題として出題されていました。
N4では、「おくります」「おんがく」などが例題として出題されていました。
こちらは、少し難易度の上がり幅が大きい印象です。
N5の時は形が似ているだけで、そもそも漢字ではないものが選択肢にありました。
N4になると、似た文字が選択肢に出てきています。
「おくります」の方には「逆ります」
「おんがく」の方には「音薬」
と言った具合です。
何となくの形で覚えてしまっていると、引っかかりそうですね。
状況判断
次は状況判断。
問題例は、
N5では、あそこで タクシーに( )
N4では、( )しないで、どうぞ たくさん たべて ください
でした。
答えに「えんりょ」という言葉を選ぶ必要があります。
イメージしなくてはならない状況は日常的ですが、語彙的には結構難しいと感じます。
言い換え
お次は言い換え問題。
問題例は、
N5では、わたしは デパートに つとめて います
という問いに対して、選択肢は「かいもの」・「さんぽ」・「しごと」・「やすんで」となっています。
「勤めています」を「仕事をしています」に言い換える問題ですね。
N4では、だいどころに りょうりが のこって います。
という問いに対して、選択肢は「まだ」・「もう」・「つくって」・「よういして」となっています。
「のこっています」を「まだあります」に言い換える問題です。
残るという動詞に対して、まだという副詞を使って同じような意味になる問題ですので、N5に比べると随分難易度が上がっています。
使い方
言語知識(文字・語彙)の中では最後の問いとなる使い方の問題。
N5の問題例にはなかったので、N4から問われるのでしょうか?
問題例は、
「けんぶつ」の使い方が問われており、選択肢は、
「花をけんぶつしました」
「ニュースをけんぶつしました」
「まちをけんぶつしました」
「工場をけんぶつしました」
いずれも「見る/見に行く」という行為ですが、「けんぶつ」という言葉を使う場合、どれが正しいかを問うています。
日本人の我々からすれば、無条件で「見物するのは街だよね」となりますが、日本語学習者にとっては、難しい問いかもしれません。
問いが「けんがく」なら答えは工場になりますが、「先生!見学と見物は何が違いますか?」という質問が飛んできている風景が目に浮かびます(苦笑)
長くなってしまいました(汗)
次回につづきます。