おはようございます!学猿です。
前回は、初めてのオンラインレッスンデビューが決まり、そのレッスンに向けての準備編を書きました。
今回は、実践編です。
緊張
レッスンは、日本時間の日曜日の朝10時スタートでした。
前日は緊張して眠れなくて・・・何てことはなくて、普通に寝て、普段より少し早めに起きました。
ですが、元来かなり緊張するタイプです。
日本語講師養成科の模擬授業では、生徒役が全て同級生にもかかわらず、ホワイトボードに書く文字が全てビブラートがかってしまいましたし、バンド活動をしている時も、ステージに立つといつも足が震えていました。
そんな「緊張しー」ですので、授業開始時刻が迫るにつれ緊張感が増していきます。
しかしここでも、「レッスンの主役は生徒さんである」ことを思い出して、ただ緊張しながら待つだけにならないようにしました。
skype
授業開始までの時間を使って、skypeの使い方を再確認しました。
今回の授業はskypeを使用しますが、僕はまだskypeの使い方に慣れていません。
そこで、妻に協力して貰い、最終確認をしておきました。
こちらからのコール。
カメラの角度チェック。
部屋の明るさの確認。
ヘッドセットからの音声の聞き取り具合の確認。
チャットボックスを使ったテストメッセージの入力。
画面共有の確認。
それ程難しいことではありませんが、再度確認しておくことで少し安心しました。
いよいよスタート
開始5分前に、10時になったらこちらからコールする事を伝えました。
そこから待つこと5分。
10時になり、いよいよコールです。
無事にskypeが繋がり、初めての生徒さんと対面しました。
画面に映ったのは、20代後半から30代前半の、聡明な印象の女性でした。
まずは「初めまして!」とお互い挨拶です。
その後、生徒さんの方から自己紹介を始めて下さり、レッスン中の呼び名も決まり、いよいよ本格的にフリートーク(レッスン)の開始となりました。
順調
レッスン前にも確認していましたが、再度、この日のフリートークで話したいテーマがあるか聞いてみました。
しかし、特に話したいテーマはないとの事でしたので、予定通り、こちらから質問を投げかけ、それに日本語で答えて貰うスタイルで始めました。
事前に質問内容を準備していたこともあり、出だしは順調。
生徒さんの日本語力も、スピードは早くないけれど、一つ一つしっかり考えていけば、きちんと会話が成立するレベルでしたので、変な沈黙もなく、良い感じで進んでいきます。
途中、生徒さんが分からない単語が出てきた時には英語を使ったり、僕の方が英単語が出てこない時はgoogleで調べてチャットボックスに入力したり、、時にはネットの画像を共有したりしながら、何とか途切れることなく会話を進めていきました。
語学マニア
今回レッスンを受けて下さった生徒さんは、簡単に言えば「語学マニア」の方でした。
現時点で三か国語を話すことができ、その上で、日本語とドイツ語を現在進行形で学ばれています。
日本語を学んでいる理由も、「日本語」自体に興味があるということでした。
日本語を学ばれている方の中では、学習動機としては少数派のような気もします。
ですが、最近気が付いたのですが、僕自身、少し同じ感覚を持っているようなので、共感出来る部分がありました。
アニメが好きな訳でもなく、日本に来たこともない。
日本に来るならどこに来てみたいですか?という質問の答えも、その土地に友人がいるからというものでした。
その為、もの凄く盛り上がるトピックがあった訳ではありませんでした。
しかしながら、言語自体に興味があるという事は、話す内容全てが彼女にとって興味の対象ということです。
初めて聞いた単語の意味を説明したり、「ここではこう言った方がもっと良いですよ」と伝えたりした時の嬉しそうな顔と、感謝の言葉が印象的でした。
終了
細かい点をあげれば上手くいかなかった点はありますが、予定レッスン時間の25分を少し超えて、30分でレッスンは無事終了。
最後にレッスンを受けてくれたことにお礼を言って、生徒さんとはお別れ。
初めてのレッスンは、本当に「あっ!」という間に終わりました。
終了後は、レッスンのフィードバックを生徒さんに送って、これで本当に全部終了。
生徒さんの感想は分かりませんが、自分としては、現時点で出来ることは精一杯出し切った初レッスンとなりました。
ちなみに今回のレッスンで一番印象に残ったのは、
「一番好きな日本語は何ですか?」
という質問の答えが、
「にわとりです!」
だったことです(笑)
プエルトリコには、にわとりが沢山いるらしく、知り合いの日本人に「あの鳥は日本語で何て言うの?」と聞いて「にわとりだよ」と教えて貰った時に、「なんて可愛い響きなんだっ!」と思ったそうです。
日本語ネイティブの僕には分からない感覚ですが、千差万別を実感した瞬間でした。
振り返り編につづく