おはようございます!学猿です。
前回は、僕が受講した日本語講師養成科の授業スケジュールについて書きました。
今回は、具体的な授業内容について書いていきたいと思います。
※下記内容は僕が個人的に経験したことと、調べた内容に基づいて書いています。実際に公的職業訓練を受ける方は、最寄りのハローワークで必ずご確認ください。
二本立て
5ヵ月の訓練コースのうち最も時間が割かれていたのは、当然ながら日本語教育の為の授業。
訓練内容は「学科」と「実技」の二本立て。
ざっくりですが、訓練が始まって最初の2ヵ月は学科で、後半の3ヵ月は実技という振り分けでした。
昨日書いた学科=189時間・実技=264時間は事前のスケジュールで、実際には、検定試験前に試験対策の時間がありましたので、学科と実技の時間の差はもう少し少なかったかもしれません。
学科
学科はいわゆる座学で、机に座って講師の方の授業を聞く普通の授業スタイルでした。
メインとなる教材は通称赤本と呼ばれる「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド 第5版」で、ほとんどこの赤本を2ヵ月で走り切る形でした。
赤本以外では、赤本の「分野別用語集」を多少使ったのと、「初級を教える人のための日本語ハンドブック」を検定対策前に少し触った程度でした。
受講時に2万円分の教材を購入しましたが、他の本はほとんど使われませんでした。
毎回授業の終わりに講師の方から、「明日はコレとコレとコレを持ってきておいて下さい」と言われるのですが、それぞれの本がかなり厚く重みがあるので、教科書を持っていくことが一番大変でした。
この学科で学んだのは、日本語教育能力検定試験対策でした。
授業の進め方や、教え方の指導も組み込まれていましたが、メインは検定合格に向けた授業でした。
教科書の進め方
赤本の進め方は「前から順番に」ではなく、講師の方が考えられた順番で進んでいきました。
どの順番で進んでいったか覚えていないのですが、スタートは第5部「社会・文化・地域」からでした。
以前書いた通り、この章の内容が僕には面白くなくて、モチベーションが下がる原因となったゴリゴリの暗記項目でした。
時間の関係から駆け足でサラッと流すところや、かなり時間を取って重点的にしっかりやるところなど、各項目ごとで使う時間はバラバラでした。
個人的には、第1部「言語一般」の文法項目と、第6部の「音声分野」の勉強が楽しかったです。
検定試験の日について書いた通り、どちらも点数を伸ばせなかった項目(だと思われる)ですが、こと「外国の方に教える」という観点で見た場合、最も直結するイメージがあったので、興味を持って聞くことが出来ました。
授業スタイル
授業スタイルは、基本的には教科書を読み(先生が音読することがほとんどでした)、先生が大切だと思われている点をホワイトボードに板書。
それを、僕たちが書き取るスタイルでした。
僕たちに学科を指導して下さった先生は、板書の量がかなり多い方でしたので、みんなノートを書く量はかなりのものでした。
僕は以前何かの番組で、「ノートを書く量は限定的にして、先生が仰るポイントとなるワードをしっかり聞くことが大切」と聞いたことがあったので、そこまで書いている方ではありませんでしたが、それでも、結構な量を書いたと思います。
コレは推察になるのですが、ハロートレーニング(公的職業訓練)における日本語講師養成科の授業内容は、講師の方とスクール側で話し合って決めていると思います。
仮に推察通りだと、講師の方や運営するスクールによって、授業内容は変わってくる可能性が高くなります。
万が一このブログを見て、日本語講師養成科を受講しようとする方がいらっしゃいましたら、あくまで、僕が経験した一例だと思っておいて下さい。
次回は、実技の授業について書きます。
続く