おはようございます!学猿です。
先日、12回目となるオンラインレッスンを行いましたので、報告したいと思います。
嬉しい
今回リクエストを下さった生徒さんは、先日「面接」をテーマにレッスンを受けてくれたKさんでした。
面接の結果の報告・・・ではなく、面接前の最終チェックをする為に、再度僕にリクエストを下さいました。
このタイミングでリピートして下さるということは、少なくても前回のレッスンがKさんにとって悪くなかったということでしょう。
何だか「先生」として少し認められたようで嬉しいです。
紹介練習
今回のレッスンでも、Kさんから明確な授業内容に対する要望がありました。
それは、
「紹介の練習」
今回Kさんが応募したお仕事は、いわゆるイベントスタッフ。
台湾で行われる3日間のイベントにおいて、日本企業側のスタッフとしての採用を目指しています。
そのイベント内容を、「日本語で紹介するための練習をしたい」というのが、今回のKさんの希望でした。
イベント自体を詳しく日本語で紹介できれば面接の役に立つ。
そして、日本語のスピーキングの良い練習にもなる。
Kさんはそう考えて、今回のリクエストを出してくれました。
どうすれば
生徒さんから具体的な希望が出ています。
今回のKさんの希望は面接の合格です。
面接に合格出来るかどうかは、色々な条件があるでしょうから、僕が必ず合格させてあげることは出来ません。
ですが、面接に向けて準備を整えたり、気持ちの面でのアドバイスなどはしてあげられます。
Kさんが万全の状態で、悔いのない面接が受けられるようサポートする為にどうすれば良いか考えました。
自分なりの工夫
まず、レッスンの前にイベントの紹介文を作ってみてはどうか?とメッセージを送りました。
頭の中であれこれ考えながら日本語を話すのはハードルが高いので、文字にしておき、それを何度も音読して声に出す練習を提案しました。
勿論Kさんの考えや、時間的な制約があるかもしれないので、無理ならなくてもOKと伝えました。
レッスン当日。
Kさんは紹介文は作っていませんでしたが、その代わりに、いくつかキーワードとなる言葉を並べた、自作の表(エクセルのようなもので)を作っていました。
文章を丸々読み込むのではなく、ポイントなる言葉を見ることで、文章をスムーズに組み立てられるようになることが目的のようでした。
Kさんはレッスン開始時に、紹介文を作っていないことについて謝罪の言葉を口にしていましたが、謝る必要はありません。
Kさんが自身の面接合格の為に、趣向凝らしてきたのです。
何の問題ありません。
と言うか、素晴らしいことです。
実感
レッスンが始まるとKさんは一生懸命、日本語でイベントの紹介を僕にしてくれました。
その説明は、「めちゃくちゃ流暢!」というものではありませんでしたが、内容自体は十分理解できるものでした。
何よりKさんの熱意というか、真剣さが伝わってきて、聞いていて胸が熱くなってきました。
発表後は僕からフィードバック。
特に大きな修正点はありませんでしたが、繰り返し使っている言葉の中に、間違いが少しあったので、その点だけ気をつけるように伝えました。
ちなみにKさんの面接は、このレッスンの翌日。
レッスンを受けている時間から計算すると、約18時間後。
僕からKさんに伝えたアドバイスは、
・今から日本語力が爆発的に上がることはないので、その点については今のベストが出せればOKと考える
・面接の合否は相手が決めること、まずは自分をしっかり出せることだけに注力しよう
・休めるのなら今夜は早く休もう
・どうしても落ち着かないようであれば、何度も声に出して練習するのはアリ。頭の中でグルグル考えを巡らせるのは止めよう
この辺りは、日本語講師としてというよりも、人生の先輩としてアドバイスさせて頂きました(Kさんは恐らく20代前半)
Kさんの面接結果がどうなるのか、今から僕も緊張しています。
人生の中でたった二度話しただけの青年の、それも3日間だけの短期アルバイトの面接。
それなのに、自分ごとのように緊張してしまう・・・講師(先生)のお仕事って、素敵なものだと感じています。