おはようございます!学猿です。

前回は、JLPTのN2
の試験問題について調べてみました。

 

 

今回はいよいよラスボス、N1の問題を確認していきます。

 

認定の目安

 

JLPTは資格試験ですので、合否があります(JLPTでは認定と言っています)
各級において目安が書かれていますので、以下引用します。

 

読む
・幅広い話題について書かれた新聞の論説、評論など、論理的にやや複雑な文章や抽象度の高い文章などを読んで、文章の構成や内容を理解することができる。

・さまざまな話題の内容に深みのある読み物を読んで、話の流れや詳細な表現意図を理解することができる。

聞く
・幅広い場面において自然なスピードの、まとまりのある会話やニュース、講義を聞いて、話の流れや内容、登場人物の関係や内容の論理構成などを詳細に理解したり、要旨を把握したりすることができる。

 

 

※本来はルビが振られていますが、このブログで省いています

読みの方では、「論説」・「論理的」・「抽象度の高い」・というワードが使われています。
使われている単語から見ても、かなりレベルの高い文章を読み解く力が求められそうです。
専門的な分野の文章も出てくると思われます。

普段の会話ではあまり使われないような、いわゆる「書き言葉」などの理解が問われてくるイメージです。

聞くの方では、「自然なスピード」・「講義」・「論理構成」という言葉が使われています。
こちらも、一般的・日常的によく使われる会話文だけではなく、専門的な内容がある程度含まれてきそうです。
勿論、「聴き取る力」を測るのがメインでしょうから、今までの級と同じように、読みほど難しい文章が使われることはないと思います。

「まとまりのある」ともありますので、文章自体も長くなってくることが予想されます。

 

漢字の読み・書き

 

まず問題文、解答選択肢ともに、出てくる語彙のレベルが一気に上がっている。
これまでのレベル間の差で言えば、N2からN1が最も大きいと感じる。

ただ、一般的な日本語ネイティブであれば、読めない漢字や、間違えそうな問題はなかったので、ここで点数を確保したいところ。

N1合格を目指す人は、この語彙の部分でいかに落とさないかが、一つのポイントになりそう。

 

文法・読解

 

文法・読解については、N3からN2で一気にレベルが上がった印象を受けましたが、N2からN1はもっとレベルが違った。

まず問題文自体が、実際に日本で売られている書籍や新聞に書かれているものが使われている。
それほど専門性の高い文章ではないものの、内容自体も難しく、とても「一般的」とは言えない文章がほとんど。

失礼な書き方になってしまうと申し訳ないのだが、あまり本を読まない日本人だと、読むこと自体に苦労してしまう人がいても不思議ではないだろう。

使われている語彙のレベルも当然高く、お恥ずかしい限りだが、私には読めない漢字があった。
幸いにフリガナが振られており、語彙自体の説明も注釈で入っている言葉だが、読めなかったし意味も分からなかった。

ちなみに私が読めなかった漢字は、

「脚環」

 

 

 

 

 

 

 

読み方は「あしわ」

意味は、「1羽1羽見分けるために鳥の脚に付ける輪」とのこと。

どうだろうか?
多くの方が認知している単語なのだろうか?

先述通り、私は読めなかったし意味も分からなかった。

高卒の元パチプロである私が日本人の標準的な国語力を有しているとは言わないが、少なくとも、日本語教育能力検定試験に合格出来る程度の国語力を持っていても、読めないし意味の分からない言葉があるレベルの問題が出題される可能性を秘めている。

・・・さて、ここまでご覧頂いてどうでしょうか?
ここまでの僕の文章は、普段書いている文章と比べるとかなり堅苦しく、読みづらく感じなかったでしょうか?

N1の問題の雰囲気を感じて貰う為に、わざとこういった書き方をしてみました。

文章の内容自体もっと難しいですので、海外の方にとっては、かなり難しい問題だと感じました。

 

聴解

 

聴解問題についてはこれまでのレベル差同様、一気に難易度が上がった印象はありません。

ただ問題文のスピードは日本語ネイティブと同様ですので、その速さの日本語を聴き取る力は当然必要です。

シチュエーションについても、例題では「選挙演説」といった特殊な場面もあり、背景を掴むのは大変だと感じました。

しかしながら、語彙についてはそこまで難しいものはなかったので、一般的な日本人であれば、全て聞けば分かる単語でした。

最後に、一つの文章から二つの問いに答えなければならないものがあり、かつ、その問題文がかなり長かったので、文章を聴き取った上で、記憶しておく力が必要になってきます。
この手の問題が頻出するのであれば、問題文が長い問題については、聞きながらメモを取る対策を教えてあげておく必要がありそうです。

 

感想

 

流石はN1と言ったとことでしょうか。

特に文法・読解においては、日本語ネイティブでも間違う人が多そうです。

漢字の読み書きで点を落とさず、聴解では少し試験対策のテクニックを使い加点を狙い、文法・読解問題対策に注力するのが合格の近道なのでは?と、イメージしました。

これで全ての級の問題に目を通すことが出来ました。

次回は、僕が実際に経験したJLPTレッスンのお話をさせて頂きたいと思います。

 

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事