おはようございます!学猿です。

前回は、「失敗した時の損失は、最大どの程度なのか?」について、バランスの悪い話は詐欺だと思って良いと書きました。

ですが実は、詐欺以上に皆さんが陥りやすいのは、今回のパターンだったりします。

前回の記事↓

 

 

 

実はほとんど儲からない

 

前回は、「大きく儲かるけどあまり損しない」は成立しないと書きました。

今回はもう一つの原則からズレるパターン、

「実はほとんど儲からない」

について書いていきます。

前回、原則として書いたのは、

「めっちゃ儲かる可能性があるのであれば、めっちゃ損をする可能性がある」

「あまり儲からないのであれば、損失の量もそこまで大きくない」

ですが、この「あまり儲からないのであれば、損失の量もそこまで大きくない」みたいな顔をして、「実はほとんど儲からない」が紛れているパターンが存在します。

 

無知に付け込んだ搾取

 

前回のパターンが「欲に付け込んだ詐欺」だとすれば、今回のパターンは「無知に付け込んだ搾取」と表現しましょう。

この世の中には、多くの投資、投機対象の商品があります。

その中には、「まともなもの」もあれば、「まともでないもの」もあります。

ここで言う「まとも」とは、「投資リスクとリターンが釣り合っている」ものと定義します。

大儲け出来る可能性もあるけど、大きく損する可能性もある。

あまり大きなリターンは見込めないけど、損失もそこまで大きくはならない。

コレなら、ある程度リスクとリターンのバランスが取れています。

ですが中には、「そこまで大きなリターンは見込めなくて、せっかく出た利益も手元に残りにくい」金融商品があります。

例えば前々回、「月利が10%・半年の利率が150%・年利が200%なんて、常識外れ」と書きました。

ですが今回、あなたの大切な人が持ってきたお話は年率4%程度のリターンが見込める商品でした。

しかも、その商品を薦めてくれたのは、銀行員の方だと言います。

相手の素性はハッキリしており、かつ、得られるリターンもいわゆる相場から大きく乖離していません。

であるならば、この話は疑う余地が一切ないのでしょうか?

「否!!」(秘宝伝風に読んで下さい、分からない人は無視してね)

この場合でも気をつけなくてはならないポイントを含んでいます。

 

手数料

 

気をつけなくてはならない点は、

「手数料」

です。

金融商品を購入する場合、大なり小なり手数料がかかります。

そしてその手数料は、商品によっても異なりますが、「購入する金融機関によっても異なります」

同じ商品でも、Aというスーパーと、Bというスーパーで値段が違うことはザラにありますよね?

イメージとしてはそんな感じです。

加えて、スーパーで商品買う場合であれば、それはその一回限りのことですが、金融商品の場合、保有している間中ずっとかかる手数料が存在します。

この手数料が高くなればなるほど、儲かる確率が「確実に」下がります。

投資、投機、ギャンブル、いずれにしても、未来は誰にも分からず、大儲けすることもあれば、損を出すこともあります。

ですが、手数料が高くなる=確実に、絶対に損だと思って構いません。

勿論、金融商品を扱う機関はそれぞれ商売なので、自分たちの利益を生まなくていけません。

ですが、そうであるのであれば、競争原理の中、より自分にとって有利な金融機関を選択するべきです。

「銀行さんが言うから」
「証券アナリストが薦めているから」
「保険屋さんが言うから」

は、肩書を信頼してしまい、自分で考えること、調べることを放棄しています。

そうするとどうなるか?

百戦錬磨の手練れたちに、良いカモにされてしまうかもしれません。

当然ながら、全ての金融機関の人々が悪いとは言いませんが、どれほど信用がおける人の話であれ、自分で確認するクセはつけておくべきです。

このシリーズの最大の目的、「自分で考え、決められるようになる」の中心的なポイントです。

このお話は、以前絶対に覚えておいて欲しいと言った、「期待値」の話に直結します。

宝くじが割の悪いギャンブルなのは、異常に控除率が高いからです。

控除率=運営側の手数料と考えて貰ってOKです。

今回の話は、結構難しかったと思います。

一回で理解出来なくても仕方ありません。

ただこの一点だけは覚えておいて下さい。

「○○さんが言うからという盲信をせず、必ず自分で考える(もしくは確認する)ことを徹底する」

これだけ覚えておいて頂ければ、あなたの大切な人を食い物にされるリスクから救う可能性が大きく跳ね上がります。

つづく

 

 

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