おはようございます!学猿です。
前回まで、投資・投機を行う(行わない)上で、僕が最も大切な考え方の一つだと思っている、「期待値」について書いてきました。
今回からは、期待値と双璧をなす重要項目、「大数の法則」について書いていきます。
大数の法則
皆さん、「大数の法則」という言葉をご存じでしょうか?
ご存じの方は、ここで離脱して下さってOKです。
特別なことは何も書きませんので。
「大数の法則」を知らない、または聞いたことはあるけど、自分の口で説明出来ないという方は、この後もお付き合い下さい。
大数の法則とは
「法則」なんて聞くと、どこか仰々しく感じてしまうかもしれません。
実際、Wikiや辞書で調べると何やら小難しい言葉が並びます。
読むことすら放棄したくなってきます。
確率論や統計学に属する考え方なので、数字が苦手な人にとっては、じん麻疹ものかもしれません。
ですが、考え方は至ってシンプルです。
学猿的に一言で言うと、ある同じゲーム(行動)をした時、
「回数が多くなるほど、確率通りに収まるりやすいよね」
となります。
まだ今いちピンとこない方もいらっしゃると思いますので、例を挙げてみます。
コイントス
期待値を説明する時にも使ったゲームで考えてみましょう。
ここに1枚のコインがあります。
何の細工もありません。
表と裏が出る確率は、50%ずつです。
では、このコインを2回投げれば、必ず表と裏が1回ずつ出るでしょうか?
そんなことはありませんよね。
当然、表が2回続くことも、裏が2回続くこともあります。
では、コインを10回投げたら、必ず表と裏が5回ずつ出るでしょうか?
こちらもそうとは限りませんよね。
表が3回、裏が7回。
表が6回、裏が4回。
確率は低いですが、どちらかしか出ないパターンだってあるにはあります。
では、コインを100回投げたらどうでしょうか?
10回の時には「あるかもしれない?」と感じた、どちらかしか出ないパターンって起こりそうでしょうか?
100:0or0:100のパターンです。
どうでしょう?
流石に50%の確率でどちらかに100回連続で偏るとは、イメージ出来ないのではないでしょうか?
では、コインを1万回投げたらどうでしょうか?
6000:4000とかになりそうですか?
イメージで構いませんが、ほとんどの方は、「ならない」と感じたのではないでしょうか?
「1万回も投げれば、5050:4950とかならあるかもしれないけど、6000:4000は流石に・・・」
と言った感覚はありませんか?
その感覚はとても正しくて、それがいわゆる「大数の法則」だと捉えて貰って大丈夫です。
数学的に、統計学的には間違っているかもしれませんが、僕は統計学として大数の法則を伝えたいのではありません。
自分の頭で考えて、投資・投機を行う/行わないを決められるようになる。
投資をするのであれば、どの投資を行うか自分で決められるようになる。
そうなって貰う為に、このお話をしています。
試行回数
ここまで書いてきた話を、少しだけ難しい言葉で言うと、
「試行回数を増やせば増やすほど、確率は収束に向かっていく」
と言えます。
50%の確率でも、試行回数が2回だと収まらないことが多々ある。
試行回数が10回でもまだ収まらないかもしれないし、極端な偏りだってあるかもしれない。
試行回数が100回になれば、流石に極端な偏りはなくなるんじゃない?
試行回数が1万回に到達すれば、かなりの確率で50%に近づくのでは?
このイメージが、「大数の法則」です。
次回は、もう少し踏み込んでいきます。
今日のまとめ
・大数の法則の考え方はシンプル
・試行回数が少ないうちは、確率に収まらないことも多々ある
・試行回数が少ないうちは、極端な偏りが出る場合もある
・試行回数が増えていくにつれて、確率通りに収まっていく可能性が高くなる
つづく