おはようございます!学猿です。
前回は、JLPT対策のレッスンが提供出来るようになった場合のメリットについて考えてみました。
今回は、その続きです。
知ること
前回の記事の最後に、
「まず最初にやらなくてはならないことがある」
と、書きました。
それは、
「JLPTがどのような試験かを知ること」
です。
どんな内容のテストなのか?
どのような能力を測るためのテストなのか?
その全体像を把握しておかなければ、対策を立てることが出来ません。
僕はまだ、「日本語学習者さんの中に、JLPTのテストに向けて一生懸命努力している方がいらっしゃる」という事実しか知りません。
その事実をもって、自分でJLPT対策のレッスンを提供しようと考えている訳ですが、正直なところ、今の僕はJLPTのことをよく分かっていません。
まずは、試験全体についてよく知る必要があります。
基本情報
まずは超基本的なところから。
JLPTとは、「日本語能力試験」のことです。
Japanese Language Proficiency Testを略してJLPT。
文字通り、日本語の能力を測ることが目的に、1984年から始まったそうです。
「日本語の能力を測る」ので、日本語を母語としている人は受けられません。
僕は受けられませんね。
逆に言えば日本に住んでいても、仮に日本国籍を持っていても、日本語が母語でなければ受験が可能です。
ちなみに、年齢制限もありません。
試験の実施は基本的に年に2回。
7月と12月に開催されます。
JLPTは日本の英検で言うところの「級」に分かれています。
受験出来る級は、N1~N5までの5段階。
N1が最も難しく、N5が最も易しくなります。
受験可能国
JLPTは海外での受験も可能です。
開催国は全世界で約80か国ほど。
海外の場合、年に一度しか試験が実施されない国もあるので、7月の試験は約50か国強。
12月の試験は約80か国で実施されています。
受験者数は、やはりアジアが断トツで多く、次いでヨーロッパ、北米、南米地域が続きます。
アジアの中でも地理的な距離が近い東アジアよりも、ベトナム・ミヤンマー・タイといった東南アジアの国々からの受験者が多くなっています。
この辺りは、JLPTが進学や就職に必要な試験であることが影響していると考えられます。
ちなみに前回、2023年7月に行われた試験のデータを確認すると、
受験者数は、全世界で602,140人。
国内197,144人。
海外404,996人。
認定率(いわゆる合格率)は、全体で約40%強。
基本的には、難しい級になるほど認定率は下がる傾向にあるものの、N5の認定率が高い以外は極端な差はない印象。
少し面白いと感じたのは、真ん中に当たるN3の合格率は国内・海外でほとんど差がありませんが、それよりも易しいN4・N5では国内受験者の方が認定率が高く、N1・N2と難易度が上がる級になると、海外での受験者の方が認定率が高くなっている点。
イメージからすると、国内受験者の方がより難しい級で合格しやすいと思っていたのですが、実際は全くの逆。
これには、明確な理由が存在しそうですね。
試験内容
ここまでは基本的な情報を確認してきました。
次回は、試験内容そのものについて調べていきます。
つづく