おはようございます!学猿(gakuzaru・がくざる)です。
今日も新しい大阪弁を覚えていきましょう!
前回のことば↓
やかましい(YAKAMASHII)
今日の大阪弁は、
「やかましい」
です。
日常よく使われる言葉ですし、大阪以外の地域でも使われることがあるので、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
意味(meaning)
大阪弁の「やかましい」は、
「うるさい」
です。
音が大きくてうるさい。
声が大きくてうるさい。
このあたりが基本的な意味です。
しかし他にも、
「むずかしい」
「きびしい」
などの意味もあり、使われる範囲(はんい)が広いことばです。
例(example)
では、例文にいきましょう。
A.「何この音?えらいやかましいな」(この音は何?すごくうるさいね)
B.「となりで工事してんねん」(となりで工事をしてるんだよ)
工事の時に出る大きな音がうるさい。
その音が嫌で気分が悪くなっている。
そんな場面です。
一番基本的な使い方です。
A.「まわりが色々とやかましいけど、気にしなや」(まわりの人があなたのことを話題にして色々言っているけれど、気にしないでね)
この場合は、実際に大きな音がしている訳ではありません。
自分以外の人が何かや誰か(例の場合はAさんが話しかけている相手)について、色々と意見や悪口を言っている。
そんな状況です。
それらまわりの人々の「言っている内容」自体を「やかましい」と表現しています。
この場合は、声の大きさではなく、言っている人の数の多さや、言っている頻度(ひんど)を表しています。
A.「あの人は食べ物にやかましい」(あの人食べ物ついてむずかしい人だ)
この場合は、色々と意見(いけん)を言ってくる。
注文をつけてくる。
という意味で使っています。
多くの人が気にならない、何とも思わないような点について、色々と言ってくる人を「やかましい人」と言います。
例文の場合だと、「味がうすい」「塩は天然のものに限る」「養殖(ようしょく)の魚は食べられない」
のように、料理についてアレコレ言う人のイメージです。
自分の好みについて、強いこだわりのある人の例えとして使います。
A.「ここのルールは色々とやかましい」(ここのルールは色々ときびしい)
ルールによって強く制限されている。
ルールがきびしい。
そういった意味で使っています。
まとめ
「やかましい」は日々よく使われる言葉です。
あまりポジティブなイメージがわかない言葉ですが、大阪人同士で冗談(じょうだん)を言い合っている時に、
「何言うてんねん、やかましいわっ!」
などと、愛を込めた「うるさいねんっ!」という意味でも使われます。
もし友だちの大阪人が笑顔で、「やかましいわっ!」と言ってきた時は、その人はその時の会話を楽しんでいますので、ネガティブにならなくて大丈夫です!
ではまた次回、別のことばを勉強しましょう!