おはようございます!学猿(gakuzaru・がくざる)です。
今日も新しい大阪弁を覚えていきましょう!
前回のことば↓
ちゃう(CHAU)
今日の大阪弁は、
「ちゃう」
です。
「ちゃう」は大阪弁の中でもかなり有名なことばなので、知っている方も多いでしょう。
意味(meaning)
「ちゃう」の意味は、大きく分けて二つあります。
一つ目の意味は、「ちがう」です。
それほど難しくないですよね?
音から受け取るイメージも、それほど離れていないと思います。
二つ目の意味は、「じゃない?」です。
相手に「~じゃない?」と、問う時に使います。
例(example)
では「ちゃう」を使った例文を見てみましょう。
A.「駅に行きたいんやけど、次の角を右でおうてる?」
(駅に行きたいのだけれど、次の角を右に行けば良いですか?)
B.「ちゃう、逆やで」
(ちがいます、逆です)
A.「明日、誕生日(たんじょうび)やんな?」
(明日、あなたの誕生日だよね?)
B.「ちゃうで、昨日やで」
(ちがうよ、昨日だよ)
相手の言ったことに対して、「ちがうよ」と言う時に、「ちゃう」と言います。
「ちゃう」の後に少しことばがつく場合も多いですが、意味は「ちがうよ」と思って問題(もんだい)ありません。
「ちゃうで」⇒「ちがうよ」
「ちゃうやん」⇒「ちがうでしょ」
「ちゃうねん」⇒「ちがうんですよ」
お次は、もう一つの「じゃない?」の意味で使われている例文です。
熱い(あつい)ものを触ってしまって
A.「熱っ!!」
B.「大丈夫?やけどしたんちゃう?」
(大丈夫?やけどしたんじゃない?)
面白い使い方
「ちゃう」の少し面白い使い方を紹介(しょうかい)します。
◆「ちゃうんとちゃう?」
意味は「ちがうのではないですか?」です。
「ちゃう」の二つの意味を、一つの文章で使っています。
例4
A.「あっ!あそこにおるの、Cくんとちゃう?」
(あっ!あそこにいる人、Cくんじゃない?)
B.「え~、ちゃうんとちゃう」
(え~、ちがうんじゃない?)
どうでしょうか?
大阪人はけっこうよくこの言い方をします。
では、次の例文を見てみましょう。
※チャウチャウ=犬種(けんしゅ)
チワワやプードルなど、犬の種類です
A.「あそこにいてる犬、チャウチャウちゃう?」
(あそこにいる犬は、チャウチャウじゃない?)
B.「う~ん、チャウチャウとちゃうんとちゃう」
(う~ん、チャウチャウとは、ちがうんじゃない?)
どうでしょう?意味が分からなくなってきたでしょうか?(笑)
ちなみにネイティブ大阪人なら、100%意味を理解できます。
では最後に、もう一つ長い例文を。
A.「あそこにいてる犬、チャウチャウちゃう?」
(あそこにいる犬は、チャウチャウじゃない?)
B.「う~ん、チャウチャウとちゃうんとちゃう・・・あっ!ちゃうな、やっぱりチャウチャウやな」
(う~ん、チャウチャウとは、ちがうんじゃない?・・あっ!ちがうな、やっぱりチャウチャウだね)
早口ことばみたいですが、ネイティブ大阪人なら、100%意味を理解できます。
「ちゃう」は、本当によく使うことばです。
ぜひ、使える(聞き取れる)ようになって下さいね!
ではまた次回、別のことばを勉強しましょう!