おはようございます!学猿です。
前回は、今回の染毛命令事件についてのミーティングが開催されることが決まり、その話し合いの前に、打てる手は打っておこうと考え、弁護士に相談に行ったところまでを書きました。
今回はその続きです。
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シャットアウト
今回の事件について、当事者を集めたミーティングが開催されました。
僕は、全員が集まって話し合うことに異論はありませんでしたが、期待はしていませんでした。
理由は、参加するメンバーがどうしようもないと思っていたからです。
僕に直接命令したNマネージャーは、自分は悪くないの一点張り。
大阪の両部長は、常に全くなにもしない、「会社ぶら下がりおじさん=無用の長物人間」
極めつけは、今回のミーティングの為に東京からやってくる新たなY部長が、僕が営業本部長にメールを送ったことに激怒していた人物ということ。
参加予定の人間の中で、僕が唯一「まともな人」と思えるのは、僕の直属の上司にあたるT店長だけという状況でした。
(勿論これらの人物に対する評価は、僕の一方的なものであり、何ら彼らの本質をついているものではありませんが)
ミーティングは予想通り、何の解決も生まないものでした。
それどころか、東京から派遣してきたY部長は僕に対して、
「金が欲しいのですか?だとすれば、もっと揉めることになりますよ」
と、言ってのけました。
コレを聞いた時に僕は、
「あっ!これはもうアカンは」
と、完全に気持ちが切れて、心がシャットアウトされた状態に陥ってしまいました。
T店長
ミーティングの後、僕は完全に心が閉じた状態になってしまいましたが、この状況を変えてくれる人物が二人現れました。
一人は、僕の直属の上司にあたるT店長。
もう一人は、僕が直接メールを送った営業本部長でした。
僕の直属の上司にあたるT店長は、僕の味方をしてくれた訳ではありません。
どちらかと言えば、Nマネージャーが僕に髪を染めるよう命令したことについて、一定の理解を示していました(言い方ややり方はともかくとして)
それでもT店長は、僕の言っていることを一刀両断にはしませんでした。
実際に何が起こったのか?
僕が何を訴えているのか?
僕の希望は一体なのか?
自分自身が上司として、部下である僕に対して何が出来るのか?
お店を任せられている店長として、会社に対して何が出来るのか?
それらを考え、行動してくれました。
僕が求めていたのは、これでした。
これまでに登場してきた他の人物は、「自己保身と責任回避」
この二点のみで成り立っている人たちばかりでした。
T店長が特別なことをした訳ではありません。
店舗長として、上司として、サラリーマンとして、ある種当然の行動を取ったまででしょう。
ですが、この時の僕にとっては、初めて現れた、
「僕の話に真剣に耳を傾けてくれる人」
でした。
営業本部長
もう一人は、僕が直接メールを送った営業本部長です。
営業本部長は仕事の関係でなかなか大阪に来れず、また、あまり時間が取れなかった為、今回の一件を他の人に任せてしまったことを謝ってくれました。
僕からすれば、本部長が悪い訳ではないので少し戸惑ってしまいましたが、この一件をきちんと考えてくれていたと感じ、嬉しい気持ちになりました。
そして本部長には、T店長が僕からヒアリングした内容が報告されていました。
その報告を受けて、本部長は来阪。
すぐさま僕との面談を行ってくれました。
僕が訴えていた内容を理解した本部長は、自身の権限で、僕の髪は今後一切染めなくても良いことを決めてくれました。
加えて、今回登場した数人の人間には、それほど重いものではありませんでしたが、少しだけ処分が言い渡されることになりました。
本部長が動いてくれたお陰で、今回の一件は一気に収束しました。
僕としても、本部長とT店長が僕の声に真摯に向き合ってくれたことで、気持ちが落ち着いた状態になっていました。
ここまで揉めに揉めた染毛バトルでしたが、結局は、二人の人間が当事者の声にしっかり耳を傾けたことで、解決へと向かいました。
このバトルが終わった後しばらく経ってから、僕の考え方は大きく変化していました。
つづく