おはようございます!学猿です。

前回は、職業訓練コースの「日本語講師養成科」コースに無事入校出来ることになったところまでを書きました。

 

 

今回は、その続きです。

 

 

資格が取れる訳ではない

 

 

ここで一つ注意点ですが、420時間の養成講座とは異なり、職業訓練コースの日本語講師養成科を修了したからと言って、何か資格が与えられる訳ではありません。

あくまで「職業訓練」ですので、再就職に繋がるスキルを身に付けることが目的の学校です。

勿論、日本語講師になる為のスキルを身に付けることを目標にしている訳ですが、だからと言って、法務省告示校で勤務出来る資格が得られる訳ではありません。

当然ながら、僕はそのことを分かった上で受講を希望しました。

資格は得られなくても、日本語講師になる為に必要な勉強が出来る。

しかも、失業給付を受けながらです。

僕にとっては、願ったり叶ったりでした。

 

 

同級生

 

 

日本語講師養成科を受講出来るようになった僕は、気持ちが昂っていました。

やる気満々で入校日を迎えました。

僕と同じ期で入校された方は、僕を含めて27名。

男女比は約1:3と女性の方が圧倒的に多い構成でした。

年齢層は幅広く、下は20代前半から上は60歳を超える方まで、バラエティにとんでいました。

日本語講師養成科は、他の職業訓練コースと比べると期間がやや長く、僕が受講したコースは5ヵ月間のコースでした。

これから5ヵ月。

共に学ぶことになる同級生の方々は、個性豊かな方々で溢れていました。

 

 

徐々に

 

僕が受講したコースでは、日本語講師になる為の勉強として、座学と実習がありました。

この辺りは、420時間の養成講座と大きく変わらないと思います。

それに、5ヵ月のカリキュラムのトータル時間は、420時間を大きく超える計算でしたので、中身もかなり充実したものになるだとうと期待していました。

受講し始めて暫くの間は、座学中心の授業でした。

僕は、学びたかった日本語講師になる為の勉強が出来ることが嬉しくて、毎日楽しく授業を受けていました。

最初の頃は、緊張と刺激に溢れ、特に充実した日々を過ごしていました。

しかしながら、受講を始めて一ヵ月を過ぎた辺りから、どうにも気分が上がらなくなってきました。

理由は、授業内容が外国の方に日本語を教える為に必要なものだと感じられなかったからです。

使用していたテキストは、いわゆる「赤本」と言われる「日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド」だったのですが、初めのうちはその中でも、各団体の名称や、過去の日本語教育に携わった人物の名前を覚えるなど「暗記もの」が主体でした。

各団体の正式名称やその略称を外国の方に教えることがあるのか?

日本語教育に尽力された方達は尊敬に値するだろうが、その人物名や考案したメソッドを、外国の方に教える機会があるのだろうか?

そういう考えが頭をよぎり、どうにも気持ちが乗らなくなってきました。

コレは、学校や先生が悪い訳ではありません。

これらの知識は、日本語教育能力検定試験に合格する為に必要な知識です。

日本語能力検定試験合格は、高卒の僕にとって、日本語教師になる為の最速のパスポートです。

ですがこの時の僕は、資格うんぬんよりも、外国の方に教える為の教え方や技術、ノウハウが知りたい気持ちが強く、検定試験合格に重きを置いていませんでした。

僕は徐々に、自分のモチベーションが下がっていくのを感じていました。

 

・・・その5へ続く

 

 

 

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