おはようございます!学猿です。
JLPTのN4の試験問題についての調査が途中までになっていますので、今回はその続きです。
読解
言語知識(文法)の読解問題です。
文章に穴が空いており、その穴にどんな言葉を入れるか?という問題です。
N5と比べて、出題形式に変更はありません。
N5では、助詞の選択、動詞の活用が例題として出題されていました。
(例:かえる・かえるから・かえって・かえったり)
N4では、状況の説明(例:落ちています・落ちていません・落ちます・落ちません)
指示(例:飲んでもいいです・飲まないでください・飲んでください・飲んではいけません)が、例題として出題されていました。
N5と比べると、一気に難易度が上がっている印象です。
並び替え
続いては言葉を並び替えて正しい文章作る問題です。
N5では、「きのう」 1.買いに 2.日本語の 3.行きました 4.じしょを
といった問題が例題として出題されていました。
N4では、「山田さんは~~~~です」 1.上手 2.ギターも 3.ひけるし 4.歌も
といった問題が例題として出題されていました。
N4の方では、助詞の「も」を使って、複数の事が出来ることを伝える文章を作らなくてはなりません。
「ひける」という動詞がギターに使われることが分からないと、「ギター」と「歌」の順番が分かりません。
こちらもN5と比べると、一気に難易度が上がっている印象です。
文章問題
次は文章問題。
ある程度長さのある文章を読んで、空欄に何が入るかを選択していく問題です。
N5と比べて、出題形式に変更はありません。
N5では短い文章が二つあり、全部で5つの空欄がありました。
文章自体も二つとも挨拶をしている場面なので、イメージしやすいものでした。
N4では、文章自体が長くなり、一つの文章の中から5問出題されていました。
内容は手紙の文章になっていますが、状況を説明している箇所や、書いている人の気持ちを表している箇所などがあり、N5と比べれるとかなり複雑な文章になっていました。
続いて文章問題がもう一つ。
今度は空欄の穴埋めではなく、文章全体を読んで、一つの質問に答える形式です。
文章の意味、聞かれていることの意味。
両方が分からないと正解が導き出せない問題形式なので、そもそも難しい設問です。
N5では、「土曜日と日曜日が忙しいので、来週の月曜日に来て下さい」という問題文から、「いつ時間がありますか?」と聞かれていました。
選択肢は、1.今週 2.土曜日 3.日曜日 4.月曜日
「今週」が少し引っかけになっている感じですが、そこまで悩ましい問題ではない印象です。
しかしN4では、コーヒーを購入を薦める文章であり、その上、算数までしなくてはいけない問題になっていました。
「コーヒーを送って貰うには200円かかるが、500g以上頼むとただになる」
「そして500g以上買うと200円安くなる」
と言った条件設定の文章もあり、かなり難易度が上がりました。
この問題はN5との差がかなり大きく感じました。
引き続いて文章問題がもう一つありますが、こちらも文章全体を読んで質問に答える形式。
先ほどと違うのは、一つの文章から設問が複数あること。
N5は2問、N4は4問。
問題数も違いますが、文章自体もかなり長くなっています。
ポイントだけを読んで回答するのが難しいので、全文を素早く読む力も求められそうです。
この問題もN5との差がかなり大きいと思います。
最後に文章読解がもう一問。
N5は短めの文章+電車とバスの時刻表を見て、どの電車に乗るかを選ぶ問題。
時刻、運賃、などを考慮に入れて答えを選ばないといけないので、他の文章問題よりも一つ考えることが多くなっています。
N4は、問題文は長くはなっていませんが、問いが2つに増えています。
また、確認しなければならない「表」がより複雑になっており、状況を認識する力がより必要になっています。
肝
N5とN4の問題レベルの差はかなり大きい印象ですが、特に文法・読解の問題は乖離が大きく感じます。
N4合格の肝は、この文法・読解問題への対応が大きいのでは?と思います。
つづく