おはようございます!学猿(gakuzaru・がくざる)です。
今日も新しい大阪弁を覚えていきましょう!
前回のことば↓
なおしといて(NAOSHITOITE)
今日の大阪弁は、
「なおしといて」
です。
この「なおしといて」は、日本人の間でもわりと有名なことばです。
有名な理由は、「日本人どうしても意味を間違えるor分からない」からです。
特に、大阪を含めた関西地方の人と、東京を中心とした関東地方の人が会話する時に、意味が通じなくなることがあります。
意味(meaning)
大阪弁の「なおしといて」の意味は、
「かたづけておいてね」
「元の場所に戻しておいてね」
「どこかにしまっておいてね」
です。
一般的な日本語だと、「なおす」の意味は、
「修理する」
「壊れていたものを元の状態(じょうたい)に戻す」
といった意味で使います。
全然違いますよね?
どちらも日常生活でよく使われるので、ミスコミュニケーションが起こります。
例(example)
「なおしといて」を使った例文を見てみましょう。
例1
※お母さんが子供に
「もうすぐご飯やから、はよ、おもちゃをなおしなさい!」
(もうすぐご飯だから、早くおもちゃをかたづけなさい!)
例2
※妻(つま)が夫に
「悪いけど、そこの洗濯もんなおしといて」
(悪いけれど、そこにある洗濯物をかたづけておいて)
この時、「なおしといて」と言われた夫が大阪弁を知らないと、頭の中が「???」になります。
「洗濯物を修理するの?なぜ?どうやって?」
「Why?大阪人?」
こんな感じで(笑)
例3
※夫が妻に
「あれ~?あのジャケットどこになおしてあるん?」
(あれ?あのジャケットはどこにあるの?)
これまでとは少し違い、この「なおしてある」は、「どこにしまってある(かたづけてある)」かを聞いています。
大阪人は「かたづける=なおす」なので、「どこにかたづけたの?=どこになおしたの」となります。
おどろかないで
関西以外にお住まいの方。
日本語を勉強(べんきょう)している外国の方。
大阪人が使う「なおしといて」には、初めはおどろくかもしれません。
そして、なかなか慣(な)れないかもしれません。
ですが、多くの大阪人は「なおしといて」をよく使います。
自分で使う時は「かたづけておいて」でOKですが、言われた時に反応(はんのう)できるよう、知っておいて下さいね。
ではまた次回、別のことばを勉強しましょう!