おはようございます!学猿です。
僕はどうやら「言葉」が好きなようです。
だからこそ、コレっ!といった目標がなくなった後でも、英語学習を続けらているのかもしれません。
「言葉が好き」なので、日本語にも色々と気になることが出てきたしもします。
今日は、ずっと前から気になっていた言葉を語源から確認してます。
敷居が高い
今日取り上げる言葉は、
「敷居が高い」
です。
恐らく、現在最も間違って使われている言葉の一つではないでしょうか?
本来の意味と違う使われ方をしていますが、現在では、誤用の方が一般的になっていると思われます。
ただ言葉は時代とともに移り変わるものですので、もう「誤用」とは言えないのかもしれませんが・・・
誤用
現在、「敷居が高い」という言葉は、
「自分にとってはレベルが高すぎる」みたいな意味で使われることが多いのではないでしょうか?
・あのレストランは敷居が高い
・あの会社に入社するのは敷居が高い
みたいな感じで、「レベルが違う」という意味合いで使われることが多いと思います。
「入りにくい」という意味では完全な誤用ではないのでしょうが、当初使われていた用法は少し異なります。
本来の意味
「相手と付き合う上で、しなければならいことをしていなかったり、申し訳ないことをしたりした為、その家に行きにくいようす」
とあります。
もう少し簡単に言うと、
「不義理をして顔を合わせにくい」
と言った感じでしょうか。
・お金を返していないので、彼に会うのは敷居が高い
・この間酔って迷惑をかけてしまったので、あのお店に行くのは敷居が高い
みたいな感じで。
自分の行動が原因で行きにくくなったり、顔を合わせにくいといったのが本来の使われ方なので、自分と相手とのレベルの違いは関係ありません。
語源
この言葉の語源は、
「敷居」は、戸や障子をのせて開け閉めするための、溝のある横木のこと。
家や部屋などに入る時はその敷居をまたぐが、自分に悪いところがあると思うと、高く感じられるということから。小学生のまんが語源辞典
だそうです。
ですので、現在の使われ方は、やはり本来の語源からすると、やや外れているようです。
しかしながら言葉は生き物ですし、多数決な部分もありますので、レベルの違いからくる「敷居が高い」も、もう「誤用」とは言えないかもしれませんね。
今回の記事は、下記書籍を参考に書いています。
「使い分け」同様まんがが多く、とても読みやすく、分かりやすい本です。